インドの工房で手漉き紙にシルクスクリーンで手刷りされ、一冊一冊丁寧に手製本で作られたハンドメイドの絵本「水の生きもの」の第7版が届きました。
版ごとに表紙の色が変わり、第7版の表紙は鮮やかなグリーン。2012年ボローニャ・ラガッツィ賞優秀賞を受賞(ニュー・ホライズン部門)した美しい絵本です。
画家ランバロス・ジャーは、ガンジス河のほとりで生まれ育ち、水とその中に棲む生きものに魅せられるようになりました。“ミティラー画”と言われる、インド東部ビハール州に伝わる繊細で生き生きとした民族絵画のモチーフを用いて、みずからのヴィジョンを表現した絵本です。
「ロブスターの秘密」
ロブスターを描いていて、この生きものの二面性を強く感じた
(中略)
その内なる本質を、秘められた奥底を表現するために
複雑に入り組んだ線と模様、色彩を使って描いた。
描きあげたとき、アートには無限の可能性があることに気づいた。
「幸運の魚」
ミティラー画では、魚は重要な、吉兆の象徴である。
旅に出る前に、あるいは何か新しいことを始めようとするときに、
たまたま魚を目にしたら、それは縁起がいいということだ。
旅はうまくいき、目標は実現し、いいことがあるだろう。
ここに描いたのは魚の一家で、
こどもたちは食事中も父と母を囲んで踊っている。
インドの画家ランバロス・ジャーによる繊細で美しい色彩の絵画を、インドの熟練の職人の手によりシルクスクリーンで一枚ずつ刷られ、美しい発色で生まれた今までにない絵本。
インクの匂い、ざらっとした紙の質感、すべてシリアルナンバー入りのまるで美術品のような特別な一冊です。