認知症の祖母を育てる家庭で育った作者の実体験を基に作られた絵本、『あおいアヒル』。
「ママ おぼえてる?この あおい いけ。はじめて であった ときの こと・・・」
ある秋の日に、あおいアヒルは、ワニの赤ちゃんと出逢い、育てることになります。
おふろに入れ、泳ぎかたも教えます。
「わたし、せかいで いちばん しあわせな ママだわ」
やがてワニは大きくなり、あおいアヒルは、色々なことを忘れるようになります。
あおいアヒルが突然いなくなっても、何度も同じことを聞いても、ワニは、自分がしてもらったように行動し、優しい言葉をかけてあげます。
あおいアヒルに変化が訪れても、変わらない愛情で向き合う、優しくも強いワニの姿が心を打ちます。
老いと向き合う親子の深い愛の物語。贈り物にもおススメの絵本です。