札幌在住の詩人、三角みづ紀さんの第8詩集、『どこにでもあるケーキ』です。北海道の十勝にある「ホテルヌプカ」で滞在制作された詩集で、13才の主人公をたてた連作詩が綴られています。
タイトルには、金の箔が施され、厚紙の芯を用いたハードカバーは、まるでケーキの箱のよう。
表紙カバーには、ほんのり透ける「グラシン紙」が使われ、手にしたときの質感も魅力です。
印象的な挿画は、イラストレーターの塩川いづみさんが手掛けられています。塩川さんが描くやわらかなドローイングから、情景が広がり、三角さんが綴る言葉に引き込まれていきます。
小口塗装は、鮮やかな赤色が施され、美しい装丁も魅力の一冊。贈り物にもおススメです。