1962年にアメリカで出版され、今もなお世界中で愛されているロングセラーの絵本『すてきな三にんぐみ』。黒いマントに黒いぼうしの三にんぐみのどろぼうのお話です。
こわーい、こわーい三にんぐみのどろぼうは、夜になると獲物を探しに山を下りていきます。
まさかりで、車を真っ二つにし、次々と獲物や宝を奪っていきます。
ある日、いつものように馬車を止めて中をのぞいてみると、みなしごのティファニーちゃんが一人で乗っていました。どろぼうたちは、ティファニーちゃんを大事に抱え隠れ家へ・・
ティファニーちゃんは泥棒たちが盗んだ宝の山を見つけ、三にんぐみにこう聞きます。「まああ、これ、どうするの?」どうするつもりもなかったものだから、寂しく、悲しく、暗い気持ちで暮らしているみなしごたちを集め、その宝でお城を買いました。
その後、お城の周りに、みなしごだった子どもたちが家を建て、大きな村ができました。
黒いマントを着たこわーい三にんぐみの泥棒が、みなしごのティファニーちゃんに出会い、思わぬ方向へストーリーが展開します。こわーい泥棒が温かな表情に変わっていく姿も見どころです。4〜5歳頃からのお子様におススメの一冊です。