インドから届いた、工芸品のような手づくり絵本

夜の木

3,960円(税込)

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あらすじ

南インド、チェンナイの小さな出版社「Tara Books」の手づくり絵本『夜の木』(原書『The Night Life of Trees』)。2008年のボローニャ・ブックフェアで、優れたデザインの本に贈られるラガッツィ賞に輝いた、世界中の本好きを魅了する美しい絵本です。


版を重ねるごとに表紙の絵が変わる『夜の木』。今回、ヒシガタ文庫でご紹介するのは第11版、表紙は人類誕生の一場面を描いた「木の創造」です。


『夜の木』に描かれるのは、木にまつわるインドの神話的な世界。中央インドに暮らす少数民族・ゴンド族出身の3人のアーティストが、一族に伝わる物語を、伝統的なアート手法を用いて描き出しています。


闇夜に光り、迷子になった人々を導いてくれる、精霊の宿る木。


植物として生まれ変わり、愛しあう木々。


創造主のすみかとされる真理の木、菩提樹。


鮮やかな発色の印刷、心地よい文章のリズム、ざっくりとした紙の手ざわりとインクの匂い。繊細で力強く美しい原初の世界を、五感のすべてを通じて感じ取る、そんな”宝物”のような一冊です。


『夜の木』の制作は、紙漉きから印刷、製本まですべての工程が手作業。この本のためだけに作られた漆黒の紙は、原料に黒い古布を使い、職人が手で漉いて、自然の風で乾燥させた、独特の風合いをもつ手漉き紙です。


その紙の上に、シルクスクリーンで一枚ずつ、1ページにつき82回もの印刷を重ねて刷り上げられた絵と文章。麻紐でかがり、職人の手で一冊一冊、丁寧に綴じられた製本。


裏面にはすべて手書きのシリアルナンバー入りで、まさに工芸品とも言うべき世界にひとつだけの特別な一冊です。


闇夜に光る木々たちを描いた絵本『夜の木』。ページをめくる度に、美しい木々が現れ、その美しさに息を飲み、力強い世界観に引き込まれていきます。


詳細

  • 商品名夜の木
  • サイズ35 x 23 cm
    40 pages
  • 出版元タムラ堂
  • 製造国インド

著者

  • バッジュ・シャーム
  • 大変評判の高いThe London Jungle Bookの作者であるシャームは、ゴンドのアーティストのひときわ知られた存在であり、入念な筆致で情熱的に描かれた絵は他の追随を許さない。シャームの作品は近年、とみに高い評価を得ており、インド国内およびヨーロッパで展覧会がさかんに催されるようになっている。
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  • ドゥルガー・バーイー
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  • 若い女性アーティスト。絶えずゴンド・アートの形態の可能性を広げようとして、火花を散らすようにエネルギッシュな作品を生み出している。数の絵本One, Two, Three!(『1・2・3インドのかずのえほん』アートン刊)の画を手がけている。この本は、オランダ、フランス、ドイツそして日本で翻訳されている。
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  • ラーム・シン・ウルヴェーティー
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  • もの静かな人物であるが、大変な才能の持ち主。卓越した技法と洗練された趣味は高く評価されている。ファンタジックな世界で変身の物語が展開されるさまを好んで描くが、細部にまで行き届いた筆致で有機的な形態を生き生きと写しだす。
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  • Tara Books(タラブックス)
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  • 1994年、南インド・チェンナイで設立。ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアでラガッツィ賞を受賞した『夜の木』をはじめ、工芸品のように美しいハンドメイド本で知られる。ギータ・ウォルフとV.ギータの二人が中心になり、インドの少数民族と協働し、民俗画家の権利保護に取り組むほか、社会問題を率先して扱い、職人の技術向上に努めるなど、本づくりへの姿勢でも世界的に支持を集める。
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  • タムラ堂
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  • 東京の吉祥寺と福生を拠点に活動中。出版編集企画、無農薬有機野菜や果樹を中心とする小農園、日常使いのシンプルな器の陶芸制作、ギャラリー企画など。気持ちよく暮らしていくために生活全体を自分の好みでデザインしていくことを提案する。
  • https://www.tamura-do.com/
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夜の木

3,960円(税込)

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