赤ちゃんがやってきて、おねえちゃんになった”なっちゃん”のお話『ちょっとだけ』。
いつものようにママと手をつなごうとしたけど、ママは赤ちゃんを抱っこしているので、手をつなげません。ママのスカートを”ちょっとだけ”つかんで歩きました。
パジャマのボタンがうまくいかなくて、ママにお願いにいくと、ママは赤ちゃんを寝かせていました。指が痛くても自分でがんばって、”ちょっとだけ”成功しました。
公園から遊んで帰ってくると、眠くなり、なっちゃんがいいました。「ママ、”ちょっとだけ”だっこして…」
「”ちょっとだけ”じゃなくて、いっぱい抱っこしたいんですけど、いいですか?」なっちゃんは、いっぱい抱っこしてもらい、赤ちゃんに”ちょっとだけ”我慢してもらいました。
家族が増える過程のなかで、突然おねえちゃんになるというのは、人生で出会う最初の大きな試練かもしれません。そんなおねえちゃんの切ない気持ちと成長していく過程を、丁寧に描いている絵本。ママやパパにも読んでほしい、贈り物にもおススメの一冊です。