1966年にアメリカで出版されたロングセラーの絵本、『ねえさんといもうと』。酒井駒子さんが挿絵と翻訳を手がけた日本オリジナル版が刊行されました。
お姉さんと小さい妹は、学校に行くときも、草原で遊ぶときも、いつも一緒。
妹が泣いてしまうときは、お姉さんが優しく、泣き止ませてくれます。
ねえさんは、やさしく かたを だいて、そして、こういうんです。「さあ、おはな チンして」
ある日、妹は、一人になりたいと思いました。
お姉さんが妹を呼ぶ声が大きくなったり、小さくなったり、遠くで読んでいるお姉さんの声を聞きながら、一人になった妹は、色々なことを考えます。
ついに、お姉さんは、妹を呼ぶのをやめて、泣き出してしまいます。
いもうとは、ねえさんのかたに てを おきました。そして、やさしく いいました。「さあ、おはな チンして」
幼い姉妹が互いを思い合い、心の成長を描く美しい絵本。
酒井駒子さんが描く、子どもの愛らしい表情やしぐさをとらえた印象的な挿絵も魅力。4〜5歳のお子様から、大人まで楽しんでいただける一冊です。