シンガーソング絵本ライター・中川ひろたか作の「はじめてのテツガクシリーズ絵本」、今回のテーマは『おこる』。長谷川義史さんの力強いタッチで描かれた挿絵も魅力です。
毎日おこられてばかりのぼく。「げつようび あさ ねぼうして おこられた。」
おこられないところにいっても、「でも、さびしすぎる。」
お友達もよくおこる。「けんちゃんは すぐ おこる。ちょっとしたことで すぐ おこる。」
ぼくだって、おこる。「しんちゃんに くつを かくされた。ぼくは おこる。」
「おこったあとって こころは どんより。おこったからって きもちが すっきりするわけじゃない。」
「なるべく おこらない ひとに なりたいんだけどなぁ。」
なんで、人はおこるんだろう。おこられても、おこっても、モヤモヤとしたイヤな気持ちが心に残るのに。「おこる」ことについて、とことん考える絵本。小学生から大人まで、親子で一緒に楽しめる一冊です。