誰かの生き方が気付きになる、情報ではなく情緒が動くような媒体『nice things.』。今号(issue 74)の特集は、「風を旅する。」です。
旅先で出逢った土地の魅力、旅をする中で気づいた故郷への想い。旅を通して見つけ、時に立ち止まり、今の場所にたどり着いた人々の物語をご紹介します。
香川県・小豆島で、喫茶、商店、そして一日一組限定の宿を営む「橡人(もくじん)」。元々、革職人として働く予定だった店主の功力さんは、アジアを巡る旅を通して、カフェへの想いを強くしたそう。
古い民家と納屋を、自分たちの手でコツコツと改修した店内は、一歩踏み込むと、まるでアジアの山村にでも迷い込んだかような雰囲気です。
そのほか、札幌のブルワリー「Streetlight Brewing」をはじめ全国のイベントを巡り、地元・但馬の食の魅力を発信し続ける「TANIGAKI」の谷垣伸太朗さん、長崎県・五島列島でクラフトジンの蒸溜所を営む「五島つばき蒸溜所」など、魅力的な人々を土地の風景とともにご紹介。
毎号、モノの作り手を取り上げる連載「ものづくりものがたり」では、スプーン作家・宮薗なつみさんのインタビューを掲載。
「モンブランを食べるためのスプーン」や「カステラスプーン」など、『その食べ物を一番おいしく食べるためのスプーン』を作り続ける宮薗さん。ゆっくりと丁寧に味わうことのできる"ひとすくいの量"にこだわって作られたスプーンは、ぜひ一度は手にしてみたい、美しいものばかりです。
その土地で暮らし、営み、場を作る人々にふれる『nice things. 74』。出会いを楽しみながら旅をするように、ゆっくりとページを捲っていただきたい一冊です。
当店では、nice things.のバックナンバーもお取り扱いがございます。合わせてご覧ください。