誰かの生き方が気付きになる、情報ではなく情緒が動くような媒体『nice things.』。今号(issue 77)の特集は、「訪ねたい場所。」です。
”自分らしい場所”とは何なのか。模索しながらも、自由に柔軟に、その地に、場を作り、場を開いてきた人たちを訪ねます。
まるでタケノコのように、地中から生えてきたような建物。一歩足を踏み入れると、そこには四季折々の木々に囲まれた隠れ家のような空間が広がっています。
衣食住に関わる日々の暮らしの道具を提案する「Singoster LIVING」と、野菜や穀物を中心に、地元の素材を使ったランチやスイーツを提供する「cox」。独特の存在感を放つ建物は、建築家・新関謙一郎さんの設計によるものです。
巧みに設計された開口部から、陽の光が差し込む店内。訪れた人たちが、心もからだも満たされるようにと、庭の景色、光の色、空間の在り方、すべてにこだわって作り上げられた空間です。
『最終的には緑で覆われてほしい』という建物は、未だ完成途上。土地の風景とともに少しずつ変化する姿も楽しみですね。
ほかにも、一年3ヵ月をかけて南米から北米、アフリカ、ヨーロッパを巡り、37か国を旅した夫婦が故郷で開いた、「山」をモチーフにした宿泊施設。
「コーヒーのある風景」について、20年近くも考えを巡らせ続けているアーティストが営むコーヒーと日用品のお店。
地域の再生を目指し、築100年の古民家宿の運営から、規格外果物を使用したクラフトコーラの販売まで、幅広く手掛ける建築デザイン事務所など、今号も個性豊かで魅力的な人と建物に溢れています。
毎号ご好評の「おいしい、って、どこ、から。」や、モノの作り手にフォーカスした「ものづくりものがたり」など、連載も充実。
『nice things. 77』。ゆっくりとページを捲りながら、お気に入りの「訪れてみたい場所」を見つけてみてはいかがでしょうか。
当店では、nice things.のバックナンバーもお取り扱いがございます。合わせてご覧ください。