誰かの生き方が気付きになる、情報ではなく情緒が動くような媒体『nice things.』の最新号が届きました。今号(issue 78)の特集は、「自ら作る仕事と暮らし。」です。
「できること、やりたいこと、それ以上に、それをやっている自分が、自分らしい」。そんな仕事と暮らしのかたちを模索してきた8組の人たちのインタビューです。
山口市で祖父から受け継いだ建物に店舗を構え、身体にやさしいパンを届ける菊本拓志さん。
お店で扱うのは、国産有機小麦とライ麦、自然海塩でつくられるカンパーニュ一種類のみ。パンの種類や大きさ、そのパンを焼く薪窯の大きさは、すべて「自分たちの生活スタイルを守ること」を一番に考えて決めたのだそう。
「自分にとっての幸せのあり方がわかったので、それを実現するために暮らし方を設計していけばいい」という言葉も印象的です。
暮らしの延長線上に仕事があって、仕事の延長線上に暮らしがある。迷いながらも辿り着いた、それぞれのライフスタイルに気づかされる事も多いのではないでしょうか。
個性抜群のシェフ二人が営む沖縄の食堂、空を眺めているかのような美しい作品を生み出すガラス作家のインタビューなど、毎号ご好評の連載も充実です。
今号からは、ニュアンスのある美しい世界観が魅力的な画家・イラストレーターの荻原美里さんが表紙を担当。
透明感のある色彩と繊細な筆致で、見る人に物語の奥行を想像させます。表紙に寄せられた、荻原さんの言葉も印象的。毎号どんな表紙に出会えるか、楽しみになりますね。
仕事と暮らしのかたちを見つめ直す、『nice things. 78』。自分自身と向き合うように、ゆっくりとページを捲ってみてはいかがでしょうか。
当店では、nice things.のバックナンバーもお取り扱いがございます。合わせてご覧ください。