1981年にアメリカで出版されたロングセラーの絵本『かぜは はどこへいくの』小さな男の子とお母さんの心温まる対話が描かれた絵本です。
一日の終わりに、男の子がいくつもの小さな不思議をおかあさんに投げかけ、おかあさんは一つ一つ丁寧に答えていきます。
「かぜは やんだら、どこへいくの?」「とおくへ ふいていって、どこかで また、木を ゆらすのよ。」
寝かしつけにきてくれたおかあさんに男の子はこう言います。「どうして、ひるは おしまいになって しまうの?」「よるがはじめられるようによ。」優しくおかあさんは答えます。
すべてのことは、このまま終わってしまうのではなく、また違う形で、違う場所で、続いていくということを、男の子の疑問に答えながら導く親子の温かな対話が繰り広げられます。
ハワード・ノッツが描く繊細な鉛筆画が余韻を残し、じっくりと味わえるストーリー。5歳頃からのお子様におすすめの一冊です。