1964年に刊行されたバージニア・リー・バートン作の『せいめいのれきし』。監修に国立科学博物館の真鍋真博士を迎えて現代の研究を踏まえた内容に一部改訂され、2015年に改訂版として出版されました。
「地球上に せいめいがうまれたときから いままでのおはなし」を舞台上で展開していきます。ナレーターは、学者や歴史家、おばあさんと作者のバージニア・リー・バートンです。
第1幕は、「古生代」。舞台の主役は、動物や植物、場面は時代で区分され、とても分かりやすく「せいめいのれきし」が語られていきます。
第2幕は、「中生代」、恐竜の時代です。監修者の真鍋さんは、この絵本が刊行された時代から研究が進み、色々なことが分かってきましたが、一番は恐竜についてだとお話されています。恐竜の姿勢や、今では、化石に色素細胞が残っていれば、恐竜の色もわかるようになってきました。
その後、場面は、新生代、人間の時代、現代の生活へと進んでいきます。
バージニア・リー・バートンの細やかで温かな絵と共に、せいめいのれきしを知ることができる絵本。4〜5歳のお子様から大人まで楽しめる一冊です。