「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」作品、「絵本と木の実の美術館」から生まれた絵本『わたしの森に』。
「絵本と木の実の美術館」は、2000年から3年に一度開催されいてる「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」で、廃校をまるごと「空間絵本」としてよみがえらせた、絵描きの田島征三氏の作品です。その集落に、詩人のアーサー・ビナード氏が2年にわたって訪れ、その雪国の四季とくらしを体験しながら、2018年の芸術祭では田島征三氏とのコレボレーション作品が生まれました。
この絵本は、同じ生態系の中で発見した物語です。アーサー・ビナード氏がその集落に滞在し、雪国の森のおくで見つけた言葉が綴られています。
厳しく、長い冬の間も、雪の下でゆっくりと動き出す森の生き物たち、温かな言葉と力強い絵で語られていきます。
田島征三氏の生命力に溢れ、力強く、鮮やかな色彩で描かれた絵から、大自然の厳しさと温かさを感じ、物語へと引き込まれていきます。
「きみの森はどこにある?」
表紙のカバーを外すと、カバーとは異なる彩色の絵が現れ、森の豊かな表情を楽しませてくれる素敵なしかけも。
言葉と絵の力を心で感じる絵本、大人から子どもまで楽しんでいただける一冊です。