北海道出身のやまだ なおとさんが描いた絵本『プップクプードル』。鮮やかな色彩のイラストも魅力の絵本です。
「プップクプーッ」。音楽会でひどい音を演奏し、トランペットのおじさんはバンドをクビになってしまいます。
ふてくされていたおじさん、どこからか女の子の鳴き声が聞こえてきます。
優しいおじさんは女の子にかけより、トランペットを吹いてあげると・・・「プップクプーッ!」なんとトランペットから”プードル”がでてきました。
ととつぜん、何者かに、トランペットを奪われてしまいます。
おじさんがやっとのことで泥棒を捕まえると、なんと、その泥棒はギタリスト。ギターを弾くと、なぜだか”ジャガイモ”がでてきて、誰も聴いてくれません。
「オレたちの えんそうなんか きっと だれも ききたくないよ!」というギタリストの泥棒。それでも、おじさんは泥棒を誘って、色々な場所で演奏し、その演奏は評判になっていきます。
ついには、コンサートを開き、お客さんたちは大喜び。
誰だって不安になることはある、そんな気持ちに寄り添い、勇気や優しさを教えてくれる一冊です。