イラストレーターの柴田ケイコさんの絵本のデビュー作品、『めがねこ』です。メガネを必要とする息子さんへの思いも込めて描き上げられた絵本です。
舞台は、ネコのメガネを売っている「ねこのめがねや」です。オイルパステルの鮮やかな発色が目を惹き、画面の隅々まで丁寧に塗り込まれた挿絵も魅力。物語に引き込まれていきます。
”めがねこ”は、お客さんにぴったりの眼鏡を作っています。例えば、毛の長いシロネコのお母さんには、きれいな形のおしゃれなメガネ。
毎日たくさんのメガネを作って疲れた”めがねこ”は、椅子に座ったまま、うとうと。何か音がして目を覚ますと、メガネを盗もうとしているネズミたちを見つけます。
ネズミたちがメガネを盗もうとしたのは、目が悪くて元気がないお母さんのためだったのです。
そんなネズミたちのために、”めがねこ”が作ったメガネは、ネズミたちのお母さんにぴったりの鮮やかなピンクのメガネ。
世界中のめがねさんにささぐ「めがねは、かっこいいのだ!!」
メガネが愛おしくなる一冊です。