あらすじ

「どこで、どのように、自分らしく暮らそう」をテーマに、長崎県・五島列島から全国に向けて届けられる季刊誌『nice things.』。今号のテーマは、2年振りとなる「扉を開けたいお店。」です。

手のひらの画面上で買い物ができる時代に、時間を使って、労力を使って、わざわざ出かけたいお店。扉を開けた先にあるのは、それぞれの店主の思いとそこにたどり着くまでの物語です。

草木が絡まる石段の先、白壁の土蔵が並ぶ屋敷街の路地裏、山と田んぼに囲まれた田舎町。古民家や倉庫、養蚕飼育所など歴史のある建物を改修してつくられた店舗は、どこもつい足を止めて立ち寄ってしまうような、魅力的な佇まいです。

一人の作家さんの単独展のみを行うセレクトショップやヤギのいる雑貨店、バンドのボーカル歴30年の店主が営む喫茶とギャラリーとハンバーガーの店など、お店の個性も様々。なぜそこにあり、その佇まいなのか、来歴を辿るのも楽しみです。

そこで出会えるのは、効率を優先したスピードでは見えない景色、手間と暇を使うから辿り着ける場所。そのお店の扉を開くために、旅に出るのも素敵ですね。

毎号、食やモノのつくり手を訪ねる好評の連載も、魅力たっぷりにお届けします。『nice things. issue 81』、ぜひ楽しみにお手に取って下さいね。